疲れが取れない原因はここにあった!自律神経と栄養の深い関係
こんな慢性的な疲労感や倦怠感を抱えている方は多いのではないでしょうか。
これらの症状が続くと、日常生活に支障をきたし、心身共にパフォーマンスが低下してしまいます。
実は、慢性的な疲労感や倦怠感は、自律神経の不調と深い関係があります。
この記事では、その原因と対策について、そして改善のために重要な栄養素について解説していきます。

自律神経とは?
自律神経は、私たちの体のあらゆる機能をコントロールする神経系の一部で、交感神経と副交感神経から成り立っています。
交感神経は「活動と緊張」の神経で、日中の活動やストレスに対処するときに働きます。
一方、副交感神経は「休息とリラックス」の神経で、夜間の休息や体の回復を促進します。
この交感神経と副交感神経がバランスよく働くことを「自律神経力が高い」と表現します。
ところが、現代社会ではストレスや不規則な生活習慣により、自律神経のバランスが崩れやすくなり、自律神経力が低下することが多く見られます。
その結果、心身のエネルギー消費量が過剰になり、十分な休息を取っても疲労感が抜けない状態に陥ってしまうのです。

疲労感・倦怠感の原因は「自律神経の乱れ」
自律神経力の低下が慢性的な疲労感や倦怠感を引き起こす大きな原因です。
では、どのようなメカニズムでこれらの症状が生じるのでしょうか?
◆エネルギー消費の増加 ◆
自律神経の不調により交感神経が優位になると、心身が常に「戦闘モード」に入っている状態になります。
これは、本来休息するべき夜間にも体が緊張していることを意味し、エネルギーを消耗し続けてしまいます。
結果として、十分な睡眠を取ったはずなのに朝起きたときに疲れが取れていない、ということが起こります。
◆副交感神経の働きの低下◆
副交感神経は体の回復と修復を担う神経です。
これがうまく機能しないと、体内の修復や再生が遅れ、疲労物質が蓄積したままになります。
さらに、消化吸収機能も低下するため、必要な栄養素が十分に体内に取り込まれず、エネルギー不足が続いてしまいます。
◆睡眠の質の低下◆
自律神経が不調になると、深い睡眠が得られず、眠りが浅くなる傾向があります。
その結果、脳も体も十分に休息できず、翌日に疲労感が残ることになります。

慢性的な疲労感を改善するための栄養素とは?
自律神経力を高め、疲労感・倦怠感を解消するためには、生活習慣の見直しに加え、以下の栄養素を積極的に摂取することが効果的です。
1. ビタミンB群
ビタミンB1は糖質をエネルギーに変える働きを担い、ビタミンB6は神経伝達物質の合成に関わります。
これらのビタミンが不足すると、エネルギー代謝が低下し、慢性的な疲労感やイライラ感を引き起こします。
≪主な食材≫豚肉、レバー、卵、納豆
2. マグネシウム
マグネシウムは筋肉の弛緩や神経のリラックスに欠かせないミネラルです。
不足すると筋肉が緊張しやすくなり、エネルギー消費が増えるため、疲労感が強まります。
≪主な食材≫ナッツ類、海藻、豆類
3. ビタミンC
ストレスホルモンの分泌を抑え、免疫力を高めるビタミンCは、疲労回復に効果的です。
特にストレスを感じやすい環境にいると、体内のビタミンCが消耗されやすいため、積極的に摂取しましょう。
≪主な食材≫キウイフルーツ、柑橘類、パプリカ
4. 鉄分
鉄は血液中の酸素を全身に運ぶ役割を果たします。
鉄不足になると酸素供給量が減り、細胞が酸欠状態に陥ることで疲労感が生じやすくなります。
≪主な食材≫赤身肉、ほうれん草、ひじき

進化の視点から見る自律神経と疲労感の関係
人類の進化の過程では、交感神経と副交感神経はそれぞれ異なる状況に適応するように発達してきました。
古代の環境では、外敵から身を守るために交感神経が働き、危険が去った後に副交感神経が体を回復させる役割を担っていました。
でも、現代社会では、スマートフォンの普及や仕事のストレスなどで、常に交感神経が優位になりやすい状況が続いています。
これは、狩猟採集生活を送っていた時代とは異なり、交感神経が過度に刺激され続けている状態です。
この不自然な状態が続くと、交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、慢性的な疲労感や倦怠感が生じるようになります。

慢性疲労を解消するセルフケア
最後に、慢性的な疲労感を和らげるためのセルフケア方法をいくつかご紹介します。
1. リラックスする時間を意識的に作る
交感神経の働きを抑え、副交感神経を優位にするために、深呼吸やストレッチなどのリラクゼーション法を取り入れましょう。
2. 就寝前のスマートフォンの使用を控える
スマートフォンのブルーライトは交感神経を刺激するため、就寝1時間前には使用を控え、リラックスした状態で眠りにつくことを心がけましょう。
3. 栄養バランスを考えた食事を心がける
上述した栄養素を意識的に取り入れ、疲労回復をサポートする食生活を送りましょう。
4. 適度な運動を行う
軽い有酸素運動は副交感神経を活性化させ、リラックス効果をもたらします。
無理のない範囲でウォーキングやジョギングを取り入れてみましょう。

疲労感や倦怠感を感じたときは、自律神経力の低下を疑い、生活習慣や栄養素を見直すことが大切です。
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