自律神経を整える新たなアプローチ〝心拍と心の響き〟
心臓が共鳴するってどういうこと?
「なんとなくこの人と心が通じている感じがする」
日常生活で、そう感じたことはありませんか?
実はその感覚、科学的に裏付けられています。
それが「ハート・レゾナンス」、つまり〝心臓の共鳴〟です。
私たちの心臓が発するリズムは、他人の心拍や感情にも影響を与えることがわかっています。
そしてその影響は、自律神経とも密接に結びついているのです。
今回は、ハート・レゾナンスと自律神経の関係について深掘りし、当院で取り入れている「呼吸/心拍同期トレーニング」がどのように役立つかをご紹介します。

心臓はただのポンプじゃない?心拍が感情と繋がる仕組み
心臓は血液を送るためのポンプとしての役割だけでなく、強力な電磁場を生み出しています。
この電磁場は、アメリカのハートマス研究所によると、数メートル離れた場所でも計測できるほどの強さがあります。
そして驚くことに、この電磁場が他者の心拍や感情に影響を与えることが研究によって明らかにされています。
特に親しい人や家族、カップル同士では、心拍のリズムが自然に同期する現象が見られます。
この現象を「ハート・レゾナンス」と呼び、私たちの感情的なつながりが心臓のリズムに影響を与えていることを示しています。

『心拍と自律神経』密接な関係が健康を左右する
自律神経は、私たちの意識とは無関係に身体の機能を調整しています。
この自律神経は、交感神経と副交感神経という二つのバランスで成り立っています。
交感神経はストレスや緊張を感じた時に活性化し、心拍数を上げる役割を果たします。
副交感神経はリラックス時に活性化し、心拍数を下げ、身体を落ち着かせます。
心拍の変動(HRV)は、この自律神経のバランスを反映しており、HRVが高ければストレスに柔軟に対応でき、HRVが低いとストレスが溜まりやすくなります。
ハート・レゾナンスが発生すると、心拍のリズムが安定し、副交感神経が優位になりやすくなるため、リラックスや感情の安定が促進されます。

ハート・レゾナンスを活用した自律神経力向上メソッド
当院では、ハート・レゾナンスの原理を基に、自律神経のバランス力の向上を目的とした、「呼吸と心拍を同期させるトレーニング」を取り入れています。
このトレーニングでは、心拍と呼吸を調整しながら行うことで、副交感神経を活性化させ、ストレスの軽減やリラックス効果を得ることができます。 心拍が安定し、リズムが整うことで、以下のような効果が期待できます。
◉ストレスの軽減
深呼吸やリズムの調整により、心拍が整い、心と体が落ち着きます。
◉感情の安定
心臓のリズムが整うことで、ネガティブな感情が抑えられ、穏やかな気持ちになります。
◉共感力の向上
ハート・レゾナンスが働くことで、他者との感情的なつながりや共感が深まります。

日常にハート・レゾナンスを取り入れる
実生活の中で、ハート・レゾナンスの原理を活用する方法をいくつかご紹介します。
1.深呼吸
実生活の中で、ハート・レゾナンスの原理を活用する方法をいくつかご紹介します。
意識して深い呼吸を行うことで、心拍と呼吸を同期させ、自律神経力を向上させることができます。
2.感謝やポジティブな感情を意識する
感謝や喜びといったポジティブな感情は、心拍リズムを安定させ、自律神経にも良い影響を与えます。
3.心を落ち着かせるリラクゼーション法
心を落ち着かせ、呼吸に集中することで、心拍が整い、リラックス効果を得られます。

心拍と感情のリズムが人間関係と健康をつなぐ鍵
心臓が発するリズムは、私たちの感情や他者とのつながりに大きな影響を与えています。
ハート・レゾナンスを意識して、呼吸と心拍を整えることで、自律神経のバランスが改善され、ストレスが軽減されるだけでなく、人間関係にも良い影響を与えることができます。
当院で行っている「呼吸/心拍同期トレーニング」 は、心と体の調和を促進し、より健康的で豊かな生活をサポートします。
心拍と呼吸を整え、あなたの自律神経力を高めてみませんか?